韓国語で心が揺れることを마음이 흔들리다と言うのですが、大した事じゃないはずなのに誰かから言われた言葉を長い間気にしてしまったり、小さな失敗に落胆してしまったり、心が動揺することは案外小さな事だったりします。
今回は、そんな繊細な人の助けになる文章を書けたらいいなと思って久しぶりに記事を書くことにしました。
最近視聴して心に残った映画や、心理学の概念も紹介しながら、どうすれば何か難しいことがあっても安定して自分のしたいことに集中できるのか考えてみたいと思います!
感情の伝染について
皆さんは、日常生活の中で誰かから言われた言葉を気にしなくてもいいのに長い間気になったり、感情に圧倒されるような時がありますか??
もし、そういう時があるなら、それは「感情の伝染」かもしれません。
感情の伝染とは、名前の通り他の人の感情が伝染することです。
例えば、ある人があなたに「君はなんだか疲れて見えるね」と言ったとします。
そういう時、あなたは本当は疲れていなかったとしても、なんだか疲れている気がしてくるように、私達は生活しながら他の人の根拠のない言葉に無意識のうちにある程度影響を受けているということです。
不機嫌な人と一緒にいると、なんだか自分まで居心地が悪くなったりするのも、この感情の伝染のせいです。
脳にある「ミラーニューロン」が他者の行動を鏡のように模倣して、あたかも自分のことのように感じてしまうという仕組みです。
まず、伝えたいことは小さなことに影響を受けてしまう人はそれだけ相手のことを理解することができる長所がある人だということ。相手の感情を深く理解できるので、相手が喜んでいれば、自分のことのように一緒に喜べる長所があるということです。
具体的にどうすればいいのか
そうは言っても、毎回相手の感情に敏感でいては自分のやりたいこと、自分の感情に鈍感になってしまい、しんどくなることも事実だと思います。
具体的にどうすればいいのか考えてみると、
自分が望むことと、他の人が望むことを分離することが大事ではないかと思いました。
アドラー心理学ではこのことを「自分の課題」と「他人の課題」の分離と言います。
他人の感情や行動のように、自分では変えられないものから手を離して、自分の感情や行動のように、自分で変えられるものに責任を持つことです。
また、他にも心理学では「Self-Acceptance(自己受容)」という概念があるのですが、自分の短所も長所も含めて自分をありのままに受け入れることが、他の人の言葉に簡単に動かされず、自分の意志を持つ最初のステップなのではないかと思います。
何か否定的なことがあって心が揺れるときはその気持ちをごまかそうとするのではなく受け入れるということです。
開き直ってごまかそうとしても効果は一時的なように、自分の気持ちをありのままに受け入れることが大事です。
映画「Goodwill Hunting」から学べる事

お気に入りの映画の中に、俳優マッドデイモン主演の「Goodwill Hunting」があるんですが、この映画を通して先ほど説明した自分と他人の課題の分離、自己受容の大切さをより理解できるので、まだ見たことのない方はぜひ一度見てみて欲しいです。
簡単にあらすじを説明すると、非常に優秀な生徒が集まるマサチューセッツ工科大学で清掃員をしていた青年ウィルが心理学者ショーンと会話を重ねながら少しずつ閉ざしていた心を開いていく映画です。
主人公のウィルは、数学を始めとして勉強に関して天才的な才能がある青年なんですが、工事現場で仕事をしながらお酒を飲み歩く生活をしていました。時には窃盗や暴力に手を出すほどでした。
そんなウィルがマサチューセッツ工科大学の学生たちでさえ解けなかった数学の難問を簡単に解いてしまいます。
彼の才能を見抜いた数学教授ランボーがウィルに心理学者とのカウンセリングを受けることを条件に、彼の暴力事件をもみ消しにして一緒に数学の問題を解くようになるのですが
なかなかウィルが心を開かず、心理学者をとっかえひっかえして最終的に呼び出したのがランボーの大学時代の友人であり、心理学者のショーンでした。
ショーンも過去に最愛の妻を亡くしており、長い間心に傷を抱えた人物なんですが、同じく心に傷を抱えたウィルと対話を重ねながらお互い心を開いていく様子がとても感動的な作品です。
自分の経験と他人の経験は異なること
この映画から学べることの一つ目は、知識として表面的に知っていたことを経験を通して自分のものにする大切さです。
ウィルは勉強に非常に秀でていて本を丸暗記してページ数まで覚えていたり、数学の難問を簡単に解くことができたりするにも関わらず、自分の気持ちを分からない未熟な部分がありました。
心理学者ショーンと初めて対談をした時、ウィルはショーンの亡くなった妻のことを侮辱して大喧嘩になります。
ウィルはあらゆることを経験しなくてもある程度理解できてしまうので、なぜショーンが亡くなった妻のことを未だに引きずっているのか心から理解できなかったからです。
本を通して得た知識、周りの人から言われたことは確かに助けになりますが、それはあくまで他の人の経験で、実際に自分で経験してみないと分からないことが世の中にはたくさんあります。
両親や先生が言ったから、という理由で何かを選択したり、他の人のことを理由なく批判したりすることが賢明ではないのもこの理由だと思います。
それぞれ経験してきたことが違うので、考えも選択の基準も異なるからです。
世の中には異なるものばかりです。自分の経験と他人の経験は異なること、だからこそそれぞれの考えが異なることを前提として受け入れることが大事だと思います。
相手のことを完全に理解しようとする代わりに、お互いは違うということを前提として受け止めることが大事です。
気持ちに正直になること
この映画から学べる二つ目のことは、他人の課題は、自分の課題ではないことを理解することです。
繊細な人は、周りの人のニーズに気付くのが上手ですが、必要以上に周りの人のことを考えてしまい、気持ちが揺らぐ原因になると思います。
映画中、ウィルの将来をめぐって数学教授ランボーと心理学者ショーンが争う場面があるのですが、
ランボーはウィルに過去の自分を重ね数学の道に進ませようとする反面、ショーンはウィルの自由意志を尊重するべきだと主張します。
ランボーの気持ちも十分に理解できますが、ランボーはまさに他人の課題を自分の課題として受け止めてしまっています。
ショーンのように、ウィルが自分の道を自分で選べるようにしてあげることが一番大事だと思います。
判断は基本的に経験したことに基づく
結局のところ、私たちは自分の経験したことに基づいてバイアスのかかった判断をしながら生活しています。
それぞれの人々が、それぞれの経験に基づいて生活しているので考えが異なるのは当然です。
だからこそまず自分をありのままに受け入れて、そのあと他の人と対話をしながらお互いのことを理解していくしかないと思いました。
対話をする時に注意することは、それぞれ異なる前提があるということ。
相手を完全に理解しようとするのではなく、お互いが納得できるラインを折り合いを付けて探していくことが大事です。
まとめ
今回は映画「Goodwill Hunting」から学べる日常生活に活かせるヒントを考えてみました。
人間も生き物なので、余裕があるときは他の人に言われた言葉なんて気にならないものですが、余裕がないときは自分でもよく分からないくらい心が揺れるものだと思います。
自分が少し繊細なのかも、と思う方は、自分を責める必要は一切ないです。相手のことをよく理解できる素晴らしい力があるんだと考えを変えてみてください。
そうやって自分のことを受け入れることができれば、あとは他人の課題と自分の課題を分離して、やりたいこと、やらないといけないことに集中することです。
皆さんも毎日よく食べてよく寝てエネルギーを補充して、仕事や学校などなど楽しく生活してください!!
